てんかん Q&A
難治てんかん
一定の期間、一定の薬物療法を積極的に行っても、なお発作の抑制の困難なてんかんのことです。難治てんかんにはみせかけの難治てんかんと真の難治てんかんがあります。
真の難治てんかん
現在の獣医学では発作抑制が困難なてんかんで、一般的には抗てんかん薬全てを試した結果となります。次の方法としててんかん外科を考慮していくことになります。
みせかけの難治てんかん
問題を解決することで抑制可能なてんかんとなるかもしれないてんかん。以下に原因を挙げます。
- 医療上の問題
診断上の問題:誤診、基礎疾患、合併疾患、非てんかん発作、誘因
薬剤療法上の問題:薬剤選択と薬療量、薬剤代謝の特異性(獲得性耐性)、薬剤の組み合わせ、投与方法、獣医師~家族~動物の疎通不全、治療開始の遅れと早期断薬
- 獣医師側の問題 : 熱意がない
- 飼い主側の問題 : 投薬不備、怠薬、自己判断による減量、治療意欲喪失、経済的問題
- 動物側の問題 : 投薬に抵抗、知らない間に薬が落ちていたりする