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コラム

デンタルケアしてますか?
6月も半ばすぎて夏らしくなってきましたね。 6月といえば、“歯の衛生週間(6/4~6/10)”がありました。この機会に、おうちのわんちゃん・ねこちゃんの口の中もチェックしてみませんか? 
「うちはカリカリのドライフードをあげているから大丈夫?」 いえいえ、たとえば人が煎餅だけ食べていても歯磨きしなければ虫歯になりますよね。どうしても口の中を見せてくれない子は、ワクチン予防などで動物病院へ行ったついでに診てもらいましょう。


【口の中を見る前に…】
こんな症状があったら 歯や歯ぐきの問題が隠れているかもしれません。
 ・口の周りが汚れている ・よだれが多い  ・口臭がある 
 ・口を触られることを嫌がる  ・口を手で掻こうとしたり床にこすりつける
 ・食べたそうだが食べない  ・食べ物をこぼす  ・頭を左右に傾けて食べる
 ・柔らかい食べ物を好む
 ・鼻水が増えた ・くしゃみをよくする  ・頬や鼻の上が腫れた 

【実際に口の中を見てみましょう】 

※わんちゃん・ねこちゃんの気分が乗り気でない時には無理をしないで別の機会にしましょう。散歩に行った後やたくさん遊んだ後ならうまくいくかもしれません。また1回でも人を咬んでしまったことがある子は、動物病院で相談してから行うようにして下さい。
◎正常な口の中:歯は真っ白で、歯ぐきはピンク色です。
×汚れが溜まった口の中:歯が茶色になり、歯ぐきが赤くなったり腫れたりします。


【歯が茶色い!  虫歯!?】
 歯の色が茶色の場合、歯垢や歯石がついている可能性があります。
 犬や猫は虫歯菌が増えにくいため、虫歯にはあまりなりません。 

   歯垢(しこう):水+細菌のかたまり…歯磨きで取れる。
         ↓ 3~5日たつと 
   歯石(しせき):歯垢が固くなったもの…歯磨きでは取れないが、麻酔をして除去する事は可能
    
 歯石の表面は凹凸なので歯石がさらに付きやすくなり、細菌がどんどん繁殖して歯周病になってしまいます。


【歯ぐきが赤い! 歯周病?】
 歯ぐきが炎症を起した状態です。
 3歳以上の犬の80%以上が歯周病だと言われています。

放っておくと    
 ・歯を支える骨が溶けて歯がグラグラする
 ・歯槽膿漏
 ・皮膚や鼻に穴があく    
 ・下あごの骨折
    など様々なトラブルを引き起こします
その結果、ドライフードを食べられなくなったり食欲が落ちたりする場合があります。
 また、ウイルス疾患など他の病気により歯周病が引き起こされていることもありますので注意が必要です。


【歯周病の予防・治療方法】
○歯磨きを行う…歯磨きにまさる予防はありません!

○歯石予防のご飯・おやつ・おもちゃなどを利用する…歯磨きと併用すると効果抜群です
 ・不溶性繊維で物理的に歯石を除去するフード 
  (動物病院に置いてあります)
 ・口腔内善玉菌をふやすサプリメント
(当院でもサプリメントを新しく導入しました!詳しくはスタッフまでお尋ね下さい)

 ・歯石分解酵素をしみこませているガム
 ・歯磨き用おもちゃ
 ※ガムやおもちゃを飲み込む可能性がある子には与えないで下さい


○麻酔をかけて歯石を取る…きれいにした後は予防が必要です。
○抜歯…歯がグラグラしている場合に処置が必要になる事があります。


【歯磨きのポイント】
 いきなり歯ブラシで磨こうと思っても、わんちゃんたちはビックリして歯磨きが嫌になってしまいます。段階を踏んで少しずつ歯磨きに慣れてもらいましょう。
①口に触られることに慣れさせる。
 最初は口を触ったらオヤツをあげたりほめたりしてあげましょう。

②オヤツの臭いをつけた濡れガーゼを指に巻いて歯をこすってみましょう。

③歯ブラシに慣れさせる。
 しばらく近くにおいて歯ブラシそのものに慣れさせましょう。
 その後、オヤツの臭いををつけて口の中に入れてみましょう。

④動物用歯磨きジェルをつけて歯を磨きましょう。

⑤どうしても歯ブラシが苦手な子は、歯磨きジェルを歯に塗るだけでも良いです。


本来、動物の歯は真っ白で無臭なものです。
人間が毎食後に歯を磨いているように、動物たちのデンタルケアにもぜひ気をつけてあげてくださいね。


【おまけ】
 一時、“カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症“という病気についてテレビや新聞で取り上げられていることがありました。センセーショナルに扱われていたので記憶にある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 これは、カプノサイトファーガ・カニモルサスという、犬・猫の口の中に常在している細菌による感染症です。
 人間が、イヌやネコに咬まれたり引っ掻かれたりすることで感染し、稀に発症すると考えられています。症状は、発熱、倦怠感、腹痛、吐き気、頭痛などで、特に免疫機能の低下した方では注意が必要です。ただ、早めに適切な治療を受ければ重症化する心配はほとんどありません。
 予防法は動物の口を触ったらしっかり手洗いをすること。口移しで食べ物を与える等の過度なふれあいはさけること。もちろん、咬まない引っ掻かない子に育ててあげることも大切ですね。


渡辺動物病院
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